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2012
12.15

「風は強く吹いている」 【小説レビュー】 ネタバレあり

Category: レビュー
☆☆★★★ 星2つ 46点です


青春小説ということで
「風が強く吹いている」を読んでみました

物語の中盤で涙が出るほど感動しました
やっぱり成長ものの物語はいいですね

前半の部分は高得点なんですが、
後半の描写がうーんという感じだったので、低めの点数になっています


以下はネタバレありの感想と、辛口批評もあります





風が強く吹いている風が強く吹いている
(2006/09/21)
三浦 しをん

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物語導入部分では、登場人数が10人以上ということもあって、
人物のキャラを把握するのに一苦労しましたが、

「箱根駅伝を走る」という決意表明をしてから、
練習、合宿、仲間との本音のぶつかり合い、そして箱根駅伝予選へ

本戦出場が決まったときは、感動し涙が出ました

恵まれた環境とは言えない中で、記録とともに
仲間と喧嘩しながら、心も成長させていくストーリー
速さや好記録ではなく、強さとはなにか、を考えさせてくれる話となっています



風が強く吹いている [Blu-ray]風が強く吹いている [Blu-ray]
(2010/04/09)
小出恵介、林遣都 他

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【ここから辛口です】
本作品が大好きな方は見ないで下さいませ


上に書いていますように、
予選で本戦出場決定まではすごく楽しめた作品でした
80点以上はつけたいです

ただ、箱根駅伝本戦の描写が蛇足というか、
ご都合主義が強すぎる印象を持ちました


時折出てくる悪役ライバル
結局最後まで嫌味しか言わないんですよね
敵役キャラとして薄い感じがしました
テレビ的というか、使い古された演出というか、昔ながらの敵役

主人公たちが「自分たちが強くなることが大事」
と言っているのに、
結果的に、敵役チームをシード権争いで蹴落としているところなんかは、
別に勧善懲悪モノにしなくても、と思いました


また、「結果も大事」ということも表現したかったのもわかりますが、
「10人という替えがきかない状況で、一人が病気に!」というのは
ちょっと安易過ぎるものだったと思います

たった一年で挑戦すること自体、ギリギリな状況なわけで、
10人全員が万全な描写でも、
シード権争いをうまく演出はできたでしょう

「順調→ピンチ→順調→ピンチ→・・・」と、
無理やりピンチの演出を創りだそうとしている
作者の意図が見え隠れしているのが興ざめでした


恋愛描写も、取ってつけた感じ
「ヒロイン必要でしょ?」と作者に言われているような・・・
それでいて、双子とヒロインを盛り上げるだけ盛り上げといて、
どうなったのかはよくわからない結末

たしかに双子を好きになるヒロインというのは目新しいのですが、
双子といっても一人ひとりに個性があると描写しておきながら、
ヒロインはどっちかを選ぶ、ということはなく・・・
これなら別にヒロイン入れなくても良かったと思います


本戦で10人の紹介を語り尽くしてしまったのか、
エピローグは非常にあっさり

予選の描写で終わらせて、
「本戦はダイジェスト」でよかったような気がします


確かに、本戦は、東京箱根間の景色や、
走っている人の気持ちの描写は臨場感のあるものでした
ただ、予選終了の時点で成長物語はほとんど終わっているんですよね

箱根駅伝はとても有名であるだけに、ダイジェストだけでも
読者はいろいろ想像が膨らむと思うんです

本戦はずっとフラグ回収というか、エピローグ

まぁ箱根駅伝自体、
予選から決勝までの期間に大きな急成長は無理な話ですし、
本戦のレース描写だけで盛り上げるにしても、
長距離レースで盛り上げるのはかなり大変でしょう

かなり厳しいことを書きましたが、
それだけ後半の部分さえなんとかなれば、
もっとすごかったのにという思いがあります


まぁ安易な展開も、
多くの演出に触れていない人にとっては新鮮に感じるものなので、
文学初心者向きの本といったところでしょうか
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